在ハイチ日本国大使 挨拶

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 平成31年、あけましておめでとうございます。

 当館のホームページを訪問いただき、誠にありがとうございます。

 昨年12月に着任しました水野です。何卒、よろしくお願いいたします。

 私自身、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカの勤務経験はございますが、カリブ海での勤務は初めてです。当地に着任した時のトゥサン・ルヴェルテュール国際空港でのハイチ訪問客を歓迎する生演奏に妻と二人で心を和まされ、街に出てはたくさんの乗客を乗せて街を走るタプタプと呼ばれる愛らしい乗合タクシーと山の中腹にビッシリと立ち並ぶ時折カラフルに塗られたスラムの家々にまず目を奪われました。同時に、街に氾濫するゴミの山と信じられないほどの交通渋滞に驚かされました。

 ハイチは、1804年に独立して以来、今年で独立215周年を迎えました。元旦の独立記念式典で、モイーズ大統領は、国の発展に向けて国民間の対話と団結の必要性を呼びかけるとともに、ハイチの発展には、経済社会インフラへの投資が必要であり、そのためには治安状況の改善が求められていることを国民に訴えかけました。

 2004年以来駐留した国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)が国内治安状況の改善を受けて2017年10月に撤退し、代わりに駐留しているハイチの法治国家体制の強化支援を担う国連ハイチ司法支援ミッション(MINUJUSTH)も本年10月には撤収する方向で準備が進められています。

 こうした中、日本を含む国際社会には、ハイチ政府による国の発展のための諸課題への取組みを支援することが今まで以上に求められています。日本はこれまでJICAや国連機関を通じて、「保健・衛生」、「教育・人材育成」、「食糧・農業」、そして「防災・気候変動」を優先課題として支援を行ってきています。2010年以降にハイチに蔓延して多くの犠牲者を出したコレラ対策についても我が国はUNICEFを通じて支援を行ってまいりましたが、ようやくあと一歩で撲滅というところまでこぎ着けました。今後とも、ハイチ政府の優先課題に支援ができるよう関係者とのパートナーシップを強化して参りたいと考えています。

 昨年11月、女子テニス全米オープンで見事に優勝した大坂なおみ選手がハイチ政府の招へいで当地を訪れました。大坂なおみ選手のお父様はハイチ系アメリカ人で、ハイチ南部の都市Jacmel出身の方です。今後、大坂なおみ選手の活躍を通じて、日本におけるハイチの知名度がさらに高まっていくことを期待しています。

 ハイチに滞在中の在留邦人の方々、並びに、出張者の方,御旅行の方におかれましては,思わぬところで社会・経済面、そして治安面等に影響が及び得ることにつき十分に御留意いただけますようお願い申し上げます。当館としましては、在留邦人等の方々の益々の御活躍のお役に立てるよう当地の安全等につき引き続き留意して参りたいと思います。

 この関連で、リアルタイム性と情報の多様化を確保するために、引き続き、当館のFACEBOOKアカウントを通じて、当館関連事業、各種紹介に留まらず、在留邦人・旅行者の方々への各種情報提供も念頭に情報を発信して参りますので、御参照の程よろしくお願いいたします。

 また、これから新たにハイチに渡航しようとされている方は、是非外務省のHPを通じて「たびレジ」への登録をお願いします。登録されたメール宛に当地の安全情報などを提供させていただいています。

 最後になりますが、年初にあたり、当地に御在住の皆様と,日本や各国にて当国に御関係の方々のますますの御発展・御活躍をお祈り申し上げます。

 館員一同、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

 
平成31年1月 
在ハイチ日本国大使 水野光明