二国間関係

 日・ハイチ二国間関係は,1956年の外交関係再開以降着実に進展してきており,今日も双方の大使館を拠点として友好・協力関係を推進中です。とくに,両国間には政治・国際問題等の懸念材料はなく,きわめて良好な二国間関係とそれに裏打ちされた国際場裏における協力関係を推進しています。
 ハイチ共和国は,歴史的,地理的背景もあり,フランスをはじめとする欧州,近隣であり多くの人の往来がある米国やカナダ,そしてブラジルほかラテン・アメリカ,カリブ諸国等との関係が活発です。また,カリコムのメンバー,CELACのメンバーとしての役目も果たしており,それらと日本との関係も益々重要になってきております。
 日本は,民主主義,法の支配,人権,ジェンダーといった普遍的価値観を共有しており,これらの推進面での協力を行うほか,「人間の安全保障」を基軸に,貧困撲滅の文脈において,またその他ポスト・ミレニアム目標の推進等においても日本の得意分野を中心に協力を展開してきています。
  最近では,上述の社会・経済開発分野において,当地のJICAフィールド・オフィス,ドミニカ共和国JICA事務所とも連携しつつ各種協力を行い,さらに大使館においても草の根無償資金協力等をNGOに対して実施しているほか,2015年からの大統領,議会議員,地方選挙プロセスに対する支援を行ってきています。
 
参照 外務省ホームページ


1 外交関係
1931年 在神戸ハイチ領事館開設
1935年 在ポルトープランス日本名誉総領事設置
1956年 外交関係再開
1960年 在日本ハイチ共和国大使館開設
1963年 通商協定(1959年署名)
1975年 在ハイチ日本国大使館開設
2010年 2月 自衛隊施設部隊を国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)に派遣
2012年12月 同施設部隊撤退
2014年  7月 日・ハイチ首脳会談(於トリニダード・トバゴ 日・カリコム首脳会談)
2014年11月 日・ハイチ外相会談(於日本 第4回日・カリコム外相会合)
2018年  9月 日・ハイチ外相会談(於ニューヨーク 第6回日・カリコム外相会合



2 在留邦人(各年10月1日時点)
 
2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017年 2018年
41 34 28 41 50 53 35 33人 49人





3 経済関係(2015年)
(1)日本への輸出 2.6億円 (衣類,コーヒー豆,ラム酒)
(2)日本からの輸入 49.3億円(自動車,発動機)
 
 
4 対ハイチ支援
(1)無償資金協力  452.13億円(2014年度までの累計)
   現在実施中の案件 (開発協力ページへ)

 
(2)技術協力実績  29.76億円 ※2014年度までの累計,JICA経費実績ベース *2005年に二国間で技術協力協定を締結
 ・ レオガン市における復興支援緊急プロジェクト(開発調査型技術協力)
 ・ JICA専門家の派遣(援助調整,食料安全保障,教育,保健等)
 ・ 算数副教材作成支援のための技術協力プロジェクト
 ・ ドミニカ共和国との三角協力による農業分野の技術協力プロジェクト(計2件)
 ・ アルゼンチンとの三角協力による農業研修
 ・ メキシコとの三角協力による地震対策(専門家派遣)
 ・ 大震災後復興研修(於:兵庫),その他本邦研修(保健・医療,教育・人材育成,農業,防災等)

 
(3)2010年ハイチ大地震以降の支援 総額2.5億ドル
 ・ 緊急支援      約5,500万ドル
   国際緊急援助隊による医療活動,緊急援助物資の供与,国際機関を通じた支援。 
 ・ 復興支援      約1億6,294万ドル
   保健・衛生分野,教育・人材育成分野,食料・農業分野を中心に支援。 
 ・ 日本NGO活動支援 約1,993万ドル
   緊急支援時に10団体,復興期にNGO連携無償資金協力を通じて3団体計5件のプロジェクトを実施。
 ・ PKO派遣
   最大350名からなる施設部隊延べ2,182名,2名の司令部要員を6次に渡り延べ12名を2010年2月から2013年2月まで派遣。


   ●関連リンク(外務省HPへリンクします)
    わかる!国際情勢 ハイチ大地震を乗り越えて

   http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol63/

 

    2010年 ハイチの地震被害に対する支援

   http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/haiti/earthquake/

 


 
(4)選挙支援
2011年3月   大統領選挙に我が国からハイチ選挙監視団を派遣。
2014年3月 平成25年度草の根無償「ハイチにおける住民登録の統合及び近代化計画」米州機構(OAS):約980万円(12万ドル)
2014年5月   ハイチ国家警察によるオートバイ(140台)購入案件を承認(食糧援助見返り資金(約92万ドル)を活用), 2015年5月引き渡し式実施。
2015年3月   平成26年度無償資金協力「選挙プロセス支援計画(UNDPを通じて)」 (450万米ドル)のE/N署名実施。
 
(5)草の根無償資金協力 約17.73億円(1992~2015年)


  
5 文化・学術交流
(1)2014年:日・カリコム交流年
 映画上映イベントや空手専門家のハイチ派遣,津軽三味線の演奏会等を実施。
(2)ハイチ国立大学と埼玉大学で2014年2月に学術交流協定締結。
 

6 要人往来(2010年以降)
(1)往訪
2010年 1月 藤田幸久参議院議員,首藤信彦衆議院議員
2010年 2月 中谷元衆議院議員,井上信治衆議院議員
2010年 2月 谷合昌明参議院議員
2010年 3月 岡田克也外務大臣,長島昭久防衛大臣政務官
2010年 4月 泉健太内閣府政務官
2011年 1月 東祥三内閣府副大臣
2011年 5月 山花郁夫外務大臣政務官(大統領就任式特派大使)
2011年 9月 山根隆治外務副大臣   
2012年 4月 渡辺周防衛副大臣
2013年 8月 西村康稔内閣府副大臣           
2017年 2月 薗浦健太郎外務副大臣(大統領就任式総理特使) 

(2)来訪
2010年 7月 コリモン=フェリエ-ル通商・産業相(IDB招聘)
2010年 9月 ドウラトゥール観光相(第2回日・カリコム外相会議)
2012年 7月 カジミール外務担当閣外相(世界防災閣僚会議in 東北)
2012年10月 ジャン=マリ経済・財務相(IMF・世銀東京年次総会)
2012年12月 マルテリー大統領(実務訪問賓客)
2014年11月 ブリュテュス外相(第4回日・カリコム外相会合)

カリブ共同体(CARICOM:カリコム)

 ハイチも含むカリブの14か国1地域が加盟し,域内の経済統合を目指し,加盟国間の外交政策の調整,共通のサービス事業実施,社会的・文化的・技術的発展のための協力等を行っています。
 2014年には,日・カリコム事務レベル協議開始後20年と,ジャマイカ及びトリニダード・トバゴとの国交樹立50周年を記念して(日・カリブ交流年),日本とカリブ共同体諸国の交流を深めることを目的とした記念事業を日本及びカリコム諸国で実施しました。また,第4回日・カリコム外相会合,安倍総理の中南米訪問等,要人の往来も活発に行われました。