サクレ・クール小学校は、高い授業料を支払うことができない児童を受け入れるため、2006年に被供与団体によって設立・運営されているコミュニティ・スクールです。近隣の3つの私立校と比較すると授業料は安価に設定され、経済的な理由で授業料を払えない家庭の児童は退学扱いとせず、ハイチ政府が実施する無償義務教育普及プログラム(PSUGO)による支援などで費用を補填しています。
当校は現在、椰子の葉やトタンなどで作られた小屋2棟を校舎として使用していますが、全在校生徒を受け入れるには非常に狭く、約180人の児童が仕切りのない小屋の中で授業を受けているため、他のクラスの授業の音や声が響くなど、学習環境は劣悪です。更に、収入の少ない住民が多く住む同地域では、同校の需要が高い一方、教室不足のため、新規入学希望者がいても入学を断らざるを得ない状況にあります。
本案件では、地元のNGOである「ジャントン・サンマルク青年開発機構」によって、新校舎(教室6室、平屋建て)1棟、児童用トイレ1棟、職員棟1棟が建設され、必要な備品が整備されます。 |