サン・フランソワ・ダシズ小学校は2003年に設立され、アンシュ司教会(カトリック教会)によって運営されています。同校設立以前に同地区に小学校はなく、児童たちはティロリ地区から23km離れたセルカ・ラ・スルス市中心部に寄宿する必要があました。これは経済的に大きな負担となるだけでなく、若年妊娠や寄宿先家庭からの差別・虐待など、様々な問題がありました。
同校では現在、木の板で作られた小屋2棟を校舎として使用し、児童350人が授業を受けています。2棟のうち、一方の小屋にはブリキの屋根があり、主に4クラスが間切りのないスペースで授業を受けています。もう一方の小屋には屋根すらなく、雨天時は授業を行えない状態です。生徒の受け入れ態勢が整わない中、未だに約550人の生徒が親元を離れ、市中心部での寄宿・通学を余儀なくされていますが、多くの保護者が、子女のサン・フランソワ・ダシズ小学校への転校・通学を望んでいます。
本案件では、ティロリ地区サン・フランソワ・ダシズ小学校によって、新校舎(教室7室及び職員室、平屋建て)1棟の建設が行われ、必要な備品が整備されます。
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