ハイチ医療事情調査                2012年12月             


 

 

 12日、首都Port-au-Princeにある赤十字の救急司令所、13日、Centre de Prévention  Médicaleを訪問しました。

1.SAOM(Service Ambulancie Ouest Metropolitain)
住所:1,rue Eden,Cité de l`Exposition,Bicentenaire,Port-au-Prince
電話:4820-4031/4820-3827
  ポルトープランスの港に近い一画にある赤十字の救急司令所、入り口に入ると凡そ10台の救急車が並んでいる、事務室のある裏に回るとプジョー製の大型救急車がまた10台あまり並んでいました。所長のDr.GEDEONにはお会い出来ませんでしたが、当日の救急指令担当者に話しを伺いました。「何台の救急車があるの?」と尋ねると「稼働しているのは7台・・・」との答え。修理をする為には船でフランスに送る必要があり、費用が掛かりすぎるのだそうです。救急車内には酸素、医療機器を備えていますが、原則医師は同乗せず医療補助員が同乗します。10名のチームが3交代で勤務しています。「終日続く渋滞で、何分で大使館のあるPetion villeに到着するか?」と問うと「5~10分で到着できる、市内各所に分散して待機するようにしている」との答えが返ってきました。電話が入ると近くの救急車が駆けつける仕組みです。市内では真に必要な救急の場合は無料、病院からの転院等は有料とのことでした。また国内どこでも遠距離の移送を行う、と言っていました。月に300~400例の移送を行っているそうです。救急司令室を覗くと二人が待機中、机の上には携帯が2台転がっていました・・・。この携帯の上記番号が救急受付番号です。

2.Centre de Prévention  Médicale
住所:31,Ave.Charles Sumner, Port-au-Prince
電話:2948-0099
 2010年の地震で倒壊、廃院となったCDTI病院の斜め前にあるクリニック、
CDTIの理事をしていたDr.Eddy Jean-Baptiste は地震後ここにクリニックを開きました。3人の医師がオフィスを持っています。
 Dr.Eddy Jean-Baptiste(内科、内分泌、糖尿病)は午前中はここに、午後はPetion VilleのClinique des Cèdresに居られます。待合室、診察室は明るく清潔で、ワクチン用の保冷庫にはワクチンが入っていました。彼は日本大使館、カナダ大使館の顧問医も行っています。案内してもらい裏口から出ると目の前にアメリカ大使館関係者の為のクリニックが有りました。3人のハイチ人医師が勤務しており、レントゲン撮影も行えます。Dr.Eddyの指示があれば特別に撮影可能だそうです。
 Dr.EDDYの奥様、Dr.Marie Marcelle Cauvin Jean-Baptisteは血液の専門医で、Dr.Eddy隣の部屋にオフィスが有り、また赤十字の輸血センターの所長をされています。当日は韓国が建設予定のGonaiveの病院視察に同行し不在でした。
 Dr.Michel THEARD(循環器専門医)はフランスのPitié Salpêtrière病院で11年間勤務されたそうで、診察室にはアロカの超音波診断装置がありました。
 休暇や海外出張で不在の際は、お互いがカバーし合い一般内科に対応するそうです。

 

 
 
 

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