2010年11月

 

1.Hôpital de la Communauté Haitienne(HCH)
住所:Rue Audant,Route de Frères,Petion-Ville
電話:2813-0036/2513-0983

 1982年開設、診療所としてスタート、91年に31床の入院施設を設ける。現在は75床を有し、内科、外科、産婦人科、整形外科、小児科、眼科、耳鼻科、歯科を標榜、手術室4室、救急外来は24時間開いている。医師は50人が交代で週2~3回勤務していて、例えば耳鼻科が週二回とか曜日を決めて開いている。外来は午前8時から午後2時まで開いていて、時間外は内科医師1名と看護師、レントゲン技師が当直体制をとっている。
 救急外来には4床の初療室が有り、隣には旧式なレントゲンが1台ある。CTは無い。エコーは院内に2台ある。ICUが7床あるが酸素とモニターがあるのみ。患者は居なかった。産婦人科は月30例の分娩をこなしている。小児科では、地域の保健施設として、ワクチンプログラム(PNV)のワクチン接種を行っている。検査室は一般血液、生化学を行っているが、細菌検査はLaboratoire National に外注している。草の根無償資金協力にて内視鏡室を設置予定である。外来は一律150グルド(約370円)であるが、病室は料金の高いPrivé11個室(一日2500グルド)、Semi Privé(2床2室)(1375グルド)、Section Communautaire(狭い部屋にくっつくようにベットがある)(250グルド)に分かれている。院長のAdrien氏によると、最近は無料で治療する国境なき医師団(MSF)の診療所を患者が受診し、患者数が減っていると言う。主な疾患は外傷で、輸血は、かつては赤十字から供給を受けていたが、最近は供血者を4人連れて行き1パックの供血が受けられるシステムになっているそうです。感染症は、マラリアは極まれ、デングは無いとのこと。医師の中には英語を話す医師も居るそうです。部屋は古く、施設も貧弱ですが、清掃は行き届いていて、救急の場合の受診も可能です。
 10月からのコレラ発生に伴い、病院の前庭にコレラ治療センター(Centre de Traitement de Choléra,CTC)が造られています。30m四方をUnicefと書かれたシートで作った塀で囲み、中に野戦病院のようなテントが並んでいます。医師1名、看護師、助手が数名働いている。狭い入り口では出入りの度に手を消毒液で消毒している。院長によると、下痢を主訴の患者は病院では診察せず、こちらに来てコレラの疑いがあればCTCにて治療を開始するそうです。経口コレラワクチンは、実は300ドースを医療従事者に投与したそうですが2回で79ユーローもする為に、政治的理由でその後の供給が止まっているそうです。50人収容可能であるが、11月26日現在は13人、治療を受けていました。

 

2.Docteur Eddy Jean-Baptiste

 米国大使館の推奨するリストに名前のある内科、内分泌、糖尿病を標榜する医師、1月12日の地震で倒壊、廃業したCDTI病院の理事をしていました。
以下の2箇所のクリニックで診療を行っています。英語可能。

Clinique des Cèdres(午後)
住所:Angle Rues Faubert et Lambert No.9,Petion-Ville
電話:2513-3621
 

 大使館から3分の距離にある建物の2階にあるオフィス、検査治療はここでは出来ない。同じフロアーに内科医1名、外科医2名、整形外科医1名が秘書を共有して開業している。Dr.Jean-Baptisteによると、入院が必要な場合、Canape vert病院(レントゲン撮影可、検査は24時間、ただし救急は不可)もしくはClinique Lambert(電話:3706-8306,当直が居て救急受け入れ可能)に依頼している。Port-au-PrinceでCTが可能な病院を尋ねると、アメリカ大使館の隣Radio Lab(診断センター、画像診断とラボ)にCTが1台、Centre de  Scanner Computarisé(電話:3757-5706) にCT,MRI各1台があるそうです。小児科医と眼科医の紹介を請うと、小児科Dr.Marguerite Mevs-Vorbe (電話:3666-0000)と眼科Dr.Pierre Pompeeを紹介して下さいました。コレラに関して質問すると、自分は車の中に、手袋、その他の処置セットと補液を積んでいる、と。必要な場合すぐに治療を行うそうです。

 

Clinique de Préventiion Médicale(午前中)
住所:31,Ave.Charles Sumner, Port-au-Prince (OAVCTの前)
電話:2948-0099

街中のクリニックでは、予約にてワクチン接種を行っています。ワクチンはIMEDASとAgence Reinboldから購入しています。

 

3.IMEDIS(Importation de Médicaments &DistributionS.A.)
住所:3 rue Louissaint Bourdon, Port-au-Prince
電話:2512-9383

 社長のMichel LAMARRE氏にお会いしました。フランスのSanofi-Aventisの代理店をやっていて2002年大阪の微研に行ったことがあるそうです。ワクチンリストをもらいましたが、ほぼ必要なワクチンはそろっています。髄膜炎は2価A+C、黄熱病ワクチンもあります。4価髄膜炎は来年6月に許可の見込み。コレラワクチンは、いつでも輸入できる体制だが、申請したところ却下されたそうです。大使館より数をまとめて知らせてくれれば、
手に入れる、と言っていました。裏にある発電機、蓄電池室、を見せてもらい、保管は問題ないようです。8時から15時まで販売を行っています。

 

 
 
 

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