海外安全対策情報(ハイチ)2014年 4月~6月
1.治安・社会情勢 (1)2014年6月末現在のハイチ治安情勢は,全般的に平静を保っていると言えます。しかし,選挙を控え不安化する危険性は依然として存在しています。貧困問題に加え,2010年1月12日に発生したハイチ大地震後に設置された被災民キャンプは減少したものの依然として存在しており,キャンプ内での犯罪行為も指摘されています。また,周辺の中南米諸国に比較すると殺人等の事件発生件数は多くはありませんが,医療機関が十分に整備されていないため,事故や事件に巻き込まれて負傷した際には満足な治療を受けることは難しく,周辺諸国への緊急移送が必要となる可能性が高くなるため注意が必要です。 (2)ほとんどの事件は人口が集中した首都周辺地域で発生しており,強盗や誘拐については無防備な外国人や富裕層ばかりでなく一般のハイチ人もターゲットにされ,場所や時間帯を問わずバイクや自動車で尾行し,交差点や通行妨害等により停車したタイミングを狙い襲撃する手口や,レストランや銀行等での待ち伏せ及び住居への押入り強盗等の手口がみられます。また,殺人事件等の犯罪における銃の使用率は非常に高い状況です。 (3)選挙を控え,生活環境への不満に対する反政府デモが首都圏や主要道路において頻繁に発生しており,岩や木の幹を置く,タイヤを燃やすなどの方法によりバリケードを構築して通行妨害し,対応する国家警察及び国連部隊との衝突により興奮状態となった住民が投石等の過激行動をとる場合もあり,歩行者や通行車両が混乱に巻き込まれるケースがあります。通常,群衆は警察による催涙弾で鎮圧されることが多いが,群衆も銃器を所持している場合もあり,銃撃戦などに発展する危険性も排除できません。 (4)なお,国内各政治勢力が選挙に向け最終的に合意できないような最悪のケースでは,大きなデモから国内の騒擾につながる危険性も十分考慮しておくべき状況です。
2.テロ・爆弾事件発生状況 当国においては当該事件の発生は認知されていません。
3.誘拐・脅迫事件発生状況 (2)当国における誘拐事件は,従前より首都圏を中心とした犯罪者集団及びその模倣犯による富裕層をターゲットとした無差別誘拐が大半を占めていましたが,ハイチ国家警察及びMINUSTAHの活動により,最近では誘拐事件発生件数は低下しています。
4.その他事件
5.対日感情
6.日本企業の安全に係わる諸問題
7.外国人が被害に遭った事件・事故の事案
8.殺人・強盗等凶悪犯罪の事例及び一般犯罪数 最新データ . |
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