•海外安全対策情報(2020年1月~3月)

令和2年4月1日
殺人・強盗等凶悪犯罪の事例及び一般犯罪の傾向
(1)殺人
《傾向》不明
《主な報道・事件》
ア 1月7日 シテソレイユ(Cite Soleil)地区でギャング間の衝突が激化し、3件の死亡例が報告された。
イ 1月22日 シャンドマルス(Champ de Mars)地区でプレカーニバル初日の終了直前に、シャンドマルス周辺で銃撃による死者が報告された。
ウ 2日20日 ミラクル(Rue des Miracles)通り付近にてプレカーニバル初日の終了直前に、シャンドマルス周辺で銃撃による死者が報告された。
 
(2)デモ
《傾向》不明
《主な報道・事件》
ア 2月29日 ポルトープランスで職務中に死亡した警察官の仇討ちのため、デモ隊の警察官たちはポルトープランス国際空港の交差点付近でデモ発生させ、デルマ通りを占拠した。施設に催涙ガスを撃ち、ONA、FAES、国立公文書館、教育省などの公共機関が入る複数の建物を占拠し、従業員を強制的に退去させた。デモ参加者は、解任された5人の警察官の復職、労働組合の上層部による承認、労働条件の改善を要求した。
イ 3月9日 一部の警察官が、労働組合結成権を要求するデモを行った。
 
(3)麻薬
《傾向》不明
ア 1月 ハイチ国家警察によると、1月1日から22日までの間に誘拐事件が15件発生し、殺人容疑者を含む30人以上が逮捕された。 332kgのマリファナ、銃器が40件押収され、12台以上の盗難車両が発見された。
 
(4)その他
《傾向》不明(投石、放火、略奪行為ほか、警察と衝突し暴徒化するケースが増えている)
《主な報道・事件》
ア 1月7日 クロワデブーケ(Croix des Bouquets)にてハイチ国家警察(PNH)は、2人の盗人を逮捕した。取り調べたところ、銃器の違法所持とアメリカ人女性の誘拐未遂が判明した。
イ 2月14日 ケンスコフ(Kenscoff)にて孤児院で火災が発生し、乳幼児を含む13人の子供が死亡した。救急隊員は現場に到着するのに1時間以上要した。
ウ 2月19日 一部警察官を含む数百人の人々が、ポルトープランスからペチオン・ビルまでのデルマ通りにてデモを行った。空に発砲したり、車両やカーニバルの山車に火を放った。警察は、武装勢力の残虐行為に午後4時頃まで対応しなかった。
 
2 対日感情
対日感情は基本的に良好であり、特段の変化は見られない。
 
3 日本企業の安全に係わる諸問題
日本製品が多く入っており(特に自動車)、日本企業へのイメージは高信頼度・高品質と悪くないが、当地でのビジネスを模索する企業にとっては、市場規模もさることながら、司法制度や治安情報を考慮した防犯対策及び交通機関等のインフラ環境が課題となっている。
 
4 邦人安全対策のためにとられている具体的処置
当地へ来訪のNGO及びJICA関係者等に対し安全ブリーフィングを行い、必要に応じて、治安情勢及び注意喚起につき当館HP上に掲載すると共にメール一斉配信を実施している。