平成27年度無償資金協力「中央県及びアルティボニット県小中学校建設計画」着工式の実施

 11月29日(木),中央県アンシュ市のギマラリ小中学校にて,我が方から井上三等書記官,ハイチ政府からジューヌ(Meniol JEUNE)国民教育・職業訓練省次官を始めとする政府関係者の立ち会いの下,平成27年度無償資金協力「中央県及びアルティボニット県小中学校建設計画」の着工式が行われました。
 
 ハイチの教育施設は2010年の大地震により甚大な被害を受けましたが,その後の施設再建により,第1~第2サイクル(初等教育)の就学率は増加傾向にあります。一方で,施設整備の遅延の影響もあり,第3サイクル(中等教育)の就学率は未だ低い水準に留まっています。今回の支援では,第3サイクルの就学率が16%と19%(2012年)と低い水準にある中央県及びアルティボニット県を対象に,既存の小中学校12校において,新たに90教室を増設するものです。また,ハイチでは地震やハリケーン等の自然災害が頻発しており,小中学校が地域の避難施設に指定されることが多いことから,本計画では,震災国である日本の経験・知見を生かした耐震・耐風設計にするとともに,車椅子での使用が可能なトイレや複数階へのスロープの設置など,障がい者へ配慮した設計を施します。ハイチ政権は教育振興を優先課題の一つと位置づけており,今回の支援はハイチ新政府の取り組みを後押しするものです。さらに,今回の無償資金協力は,我が国の気候変動分野における途上国支援策として実施するものでもあり,我が国としては,ハイチと引き続き気候変動分野で連携していきます