平成29年度 草の根・人間の安全保障無償資金協力案件 グラン・ブカン・サトウキビ加工場整備計画

平成30年2月21日
                        

 
贈与契約署名日 2018年2月21日
被供与団体名 国境近隣地域における社会・経済開発のための青年行動団体
供与限度額 105,063 米ドル
概要 本案件所在地の中央県ミルバレ市グラン・ブカン地区は,首都ポルトープランス市から北東へ約65kmに位置します。同地区においてサトウキビ生産は主要産業であり,黒糖(ラパドゥ)への加工を目的に,サトウキビの絞り汁を加熱し,水分を蒸発させて濃縮した糖蜜の出荷が地域住民の重要な収入源となっています。一方で,加工に際し,同地区にはモーター式の搾汁機を有する農家はおらず,現在使用されている搾汁機は木製の歯車を牛力で回す伝統的なもので,搾汁に時間がかかる上,果汁が搾りきれず茎に残ることから,モーター式の搾汁機を使用した場合と比較すると,その生産量は8分の1に留まります。また,糖蜜への加工は土製のかまど・釜を使用しているため,熱効率が悪いために薪などの燃料を大量に必要とし,周辺から十分な量の薪が集められないために,不足分を購入し賄っている状況にあります。
 
本案件では,地区のサトウキビ加工量を増加させ,零細農家の収入を向上させるため,1階建てのサトウキビ加工場1棟,作業員用のトイレ棟1棟(手洗い場を含む)及び貯水槽1棟の建設を行うと共に,モーター式搾汁機,果汁加熱用釜,加熱前・後果汁受けトレイを整備します。

      2018年2月21日
署名式が行われました。
国境近隣地域における社会・経済開発のための青年行動団体のマリタ・ルシタ・サン=ジャン調整役と八田大使との間で,贈与契約への署名が行われました。