平成27年度無償資金協力 「中央県及びアルティボニット県小中学校建設計画」に関する書簡の交換
平成29年5月16日
2017年5月16日,ハイチ外務・宗務省(ポルトープランス市)において,我が方八田善明在ハイチ大使館大使と,先方アントニオ・ロドリグ外務・宗務大臣(S.E.M. Antonio RODORIGUE, Ministre des Affaires Etrangères et des Cultes)との間で,20.46億円(約18.26百万米ドル)を限度とする平成27年度無償資金協力「中央県及びアルティボニット県小中学校建設計画」に関する書簡の交換が行われました。
ハイチの教育施設は2010年の大地震により甚大な被害を受けましたが,その後の施設再建により,第1~第2サイクル(初等教育)の就学率は増加傾向にあります。一方で,施設整備の遅延の影響もあり,第3サイクル(中等教育)の就学率は未だ低い水準に留まっています。今回の支援では,第3サイクルの就学率が16%と19%(2012年)と低い水準にある中央県及びアルティボニット県を対象に,既存の小中学校13校において,新たに99教室を増設するものです。また,ハイチでは地震やハリケーン等の自然災害が頻発しており,小中学校が地域の避難施設に指定されることが多いことから,本計画では,震災国である日本の経験・知見を生かした耐震・耐風設計にするとともに,車椅子での使用が可能なトイレや複数階へのスロープの設置など,障がい者へ配慮した設計を施します。本年2月に発足したハイチ新政権は教育振興を優先課題の一つと位置づけており,今回の支援はハイチ新政府の取り組みを後押しするものです。さらに,今回の無償資金協力は,我が国の気候変動分野における途上国支援策として実施するものでもあり,我が国としては,ハイチと引き続き気候変動分野で連携していきます。

ハイチの教育施設は2010年の大地震により甚大な被害を受けましたが,その後の施設再建により,第1~第2サイクル(初等教育)の就学率は増加傾向にあります。一方で,施設整備の遅延の影響もあり,第3サイクル(中等教育)の就学率は未だ低い水準に留まっています。今回の支援では,第3サイクルの就学率が16%と19%(2012年)と低い水準にある中央県及びアルティボニット県を対象に,既存の小中学校13校において,新たに99教室を増設するものです。また,ハイチでは地震やハリケーン等の自然災害が頻発しており,小中学校が地域の避難施設に指定されることが多いことから,本計画では,震災国である日本の経験・知見を生かした耐震・耐風設計にするとともに,車椅子での使用が可能なトイレや複数階へのスロープの設置など,障がい者へ配慮した設計を施します。本年2月に発足したハイチ新政権は教育振興を優先課題の一つと位置づけており,今回の支援はハイチ新政府の取り組みを後押しするものです。さらに,今回の無償資金協力は,我が国の気候変動分野における途上国支援策として実施するものでもあり,我が国としては,ハイチと引き続き気候変動分野で連携していきます。