平成27年度無償資金協力「定期予防接種プログラム強化計画(国連児童基金(UNICEF)を通じて)」に関する書簡の交換

平成28年3月11日
平成27年度無償資金協力
「定期予防接種プログラム強化計画(国連児童基金(UNICEF)を通じて)」に関する書簡の交換
2016年3月9日,ハイチの首都ポルトープランス市において,我が方八田善明在ハイチ大使と,先方マーク・ヴィンセント国連児童基金(UNICEF)ハイチ事務所代表(Mr. Marc Vincent, Representative, United Nations Children's Fund in Haiti)との間で,3.99億円(約340万米ドル)を限度とする平成27年度無償資金協力「定期予防接種プログラム強化計画(国連児童基金(UNICEF)を通じて)」に関する書簡の交換が行われました。
ハイチでは,保健・医療施設の整備の遅れやサービスの質の低さ,高い貧困率を背景に,児童の約7%が一度も予防接種を受けていない状況にあり,定期予防接種の普及が優先課題の一つとなっています。ハイチ政府は定期予防接種の推進に取り組んできていますが,ワクチン購入費や人材の不足,脆弱なモニタリング体制などの課題が山積しています。
UNICEFを通じた今回の協力は,ハイチ全土において,定期予防接種に必要な麻疹・風疹ワクチン等を供与し,地方における定期予防接種の普及に向けた活動を支援するものです。この協力により,ハイチにおけるウイルス性疾患による児童死亡率が低減し,医療サービスの普及と質の向上に寄与することが期待されます。

              
                                      
                   交換公文の署名                                                    (左から)ベニト・デュメイ ハイチ水衛生局(DINEPA)次官,
                                                            マーク・ヴィンセント国連児童基金(UNICEF)ハイチ事務所代表,八田大使,
                                                            ジョルジュ・デュビュシュ保健省次官,イーヴス・ロベール・ジャン計画・対外協力省次官